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結論:ズワイガニと本ズワイガニは同じ種類のカニ
「本ズワイガニ」と「ズワイガニ」に違いはありません。
名前が違う理由は、ズワイガニの仲間(紅ズワイガニなど)と区別するためです。
本ズワイガニ・ズワイガニ、どちらも同じズワイガニ属のオピリオ種を指しており、学術的には同一のカニです。
一般的に「ズワイガニ」と呼ばれるときは「本ズワイガニ」を意味します。
では、なぜ「本」という呼び方があるのでしょうか。
それはズワイガニの仲間には
といった近縁種も存在し、区別するために「本ズワイガニ」という表現が使われてます。
つまり呼び名は異なりますが「ズワイガニ」と「本ズワイガニ」は同じものであり、味や分類上の違いはありません。
本ズワイガニ・紅ズワイガニ・オオズワイガニの比較表
種類 | 生息域・漁場 | 価格帯 | 味の特徴 | 身の特徴 | 漁期 |
---|---|---|---|---|---|
本ズワイガニ(=ズワイガニ) | 日本海・水深200〜600m | 高い(紅の約2〜3倍) | 濃厚で甘みが強い | 身が締まり、ぎっしり詰まっている | 秋〜冬(漁期は限られる) |
紅ズワイガニ | 日本海の深海・水深800〜2000m | 安い | あっさり・淡白 | 水分が多く柔らかい | 通年(漁獲できる期間が長い) |
オオズワイガニ | 北米など海外で漁獲 | 輸入品で比較的安価 | 本ズワイに近いがやや大味 | 身がやや粗め | 輸入依存のため安定供給 |
本ズワイガニの中には日本各地で捕れるブランドガニも含まれます。
紅ズワイガニは深海に生息し、水分が多く価格も安いのが特徴です。
一方オオズワイガニは北米などで水揚げされる種類で、輸入品として日本の市場に出回ります。
紅ズワイガニとオオズワイガニと区別するために、日本海で獲れる正真正銘のズワイガニを「本ズワイガニ」と呼ぶようになったのです。
つまり「本ズワイガニ」という言葉には、「ズワイガニの本流・本物」という意味合いが込められており、流通や消費者にとって混同を避けるための呼び名として定着しています。
流通の現場では紅ズワイガニなどと区別するために本ズワイガニと呼ぶ
前述の通り「本ズワイガニ」と「ズワイガニ」は、呼び名が異なるだけで同じカニです。
漁協や水産庁など公的な機関においても、「ズワイガニ」と「本ズワイガニ」は同義語として扱われてます。
流通の現場では紅ズワイガニ・オオズワイガニ・越前ガニと区別するために本ズワイガニと呼んでます。
市場や飲食店のメニューにおいても「ズワイガニ」と書いてあれば、本ズワイガニを指します。
松葉ガニ・越前ガニ・香箱ガニはみんな本ズワイガニ
有名な松葉ガニも本ズワイガニに分類されます。
日本各地では本ズワイガニを水揚げする地域・雄雌によって
などブランドガニとして販売してます。

まとめ:ズワイガニ=本ズワイガニ、安心して同じものと考えてよい
- 紅ズワイガニやオオズワイガニ、各種ブランドガニはその名称で呼ぶ
- それ以外のズワイガニを本ズワイガニと呼ぶ
「ズワイガニ」と「本ズワイガニ」は呼び方が違うだけで、どちらも同じカニです。
学術的にも水産業界や市場の取り扱いにおいても、両者は一緒で違いはありません。
「本」と付けられているのは、紅ズワイガニやオオズワイガニといった近縁種と区別するため、そして地域ブランドとの混同を避けるためです。
つまり「ズワイガニ」と書かれていれば、それは本ズワイガニを意味していると考えて大丈夫です。