カニみそって本当に美味しいですよね!あの美味しさを知るとやみつきになります(笑)
中にはカニみそが食べたいために、カニを買う人もいます。
ただ、カニをたくさん買う中でふと思った疑問がありました。
「何でタラバガニにはカニ味噌がないんだろう?」
とりあえず蟹を捌きました。
足と胴体に分けて、胴体の身はほぐして焼き飯に使います。
ところでタラバガニってカニミソは入ってないのかな?#33zuku札幌 pic.twitter.com/cuhCUdiw8G— ん~ワシだよ~ (@ByKawasaki) July 31, 2019
タラバガニにカニみそが無い事を疑問に思う人は多そうです。
毛ガニより大きいタラバガニで蟹ミソが食べられれば身もしっかり食べれるし、カニみそも堪能できるので良い事づくめだと思ったのです。
結論から書くとタラバガニの味噌は茹でる前に洗い流されてしまいます。
タラバガニのカニみそはまずい
カニみそは中腸線という部分で、人だと肝臓・膵臓にあたる部分です。
脳みそだと思ってる人多そう・・・。
中腸線は全ての甲殻類にある器官なので、どんなカニにもカニみそは入ってるんです。
タラバガニにもカニミソは入ってますし、ちゃんと食べれます。
ただ正直まずいんです・・・。
ヤドカリの仲間であるタラバガニ、カニミソ喰えないからなぁ(食べても死にはしないが、悪口でなく人間が食べるものじゃないだけで
— Dさん (@Usch_P) October 11, 2021
けどまずくても食べて大丈夫であれば、
「わざわざカニ味噌を取り除かなくても良いのに」
と思うかもしれません。
確かに美味しくないだけであれば、取り除かなくてOKですよね。
ですがタラバガニのミソを洗い流さなければいけない重大な理由があります。
タラバガニの味噌は茹でても固まらず、カニ身を着色してしまう→だから茹でる前に洗い流す
実はタラバガニの味噌は茹でても固まりません。(毛ガニやズワイガニは固まります。)
なので茹でると甲羅から味噌が流れてしまうんです。
そうなると茹でている最中に味噌がカニ脚や肩肉の中に入ってしまい、茶色っぽく着色してしまいます・・・。
変色したタラバガニはやっぱり見た目が悪く、商品の価値が低下します。(まずいカニミソが染み込むので脚肉や肩肉の味も落ちます。)
タラバガニをみそごと茹でてしまうと
と悪い事ばかりなんです。
このような理由でタラバガニは茹でる前に味噌を洗って取り除きます。
タラバガニはカニじゃない?→実はヤドカリの仲間!
タラバガニって蟹の王様って言われてるけど、実は生物学上の分類はカニではなくヤドカリなんです!
タラバガニはカニではなく、ヤドカリのなかまである(生物分類学上はカニ下目ではなくヤドカリ下目に分類される)[1][2]。ただし、見かけはカニによく似ている(目立つあしの数が8本で、カニより2本少ないという違いはある
タラバガニは「エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科」で生物学上はヤドカリの仲間…というのは有名な話だな。タラバの蟹味噌は加熱しても固まらないため食べられない。新鮮ならば火を通して醤油などで味付けすると食べられるらしいが、傷みやすいから取り除かれている場合がほとんどだな。
— 普段眉毛bot (@HudanmayugeBot) August 29, 2022
ヤドカリの仲間なのにカニの王様になったってすごい(笑)
また花咲ガニもタラバガニと同じくヤドカリの仲間と分類され、基本的には蟹味噌は食べません。
ヤドカリ類のカニミソは脂肪分が多くて美味しくないうえに、茹でると溶けてしまうんです。
なので生物学上カニに分類される毛ガニやズワイガニはカニみそが食べれて、ヤドカリに分類されるタラバガニや花咲ガニはカニみそは食べません。
蟹味噌食べれる (生物学上のカニ) |
ズワイガニ、毛ガニ、ワタリガニ |
蟹味噌食べれない (生物学上のヤドカリ) |
タラバガニ、花咲ガニ |
捕れたてならヤドカリ類のカニミソも食べれます!
まとめ→タラバガニのみそはまずいから取り除かれる
結論としてタラバガニの味噌はまずいし、商品価値を落とすので取り除かれます。
なので市場に流通してるタラバガニの多くがミソ無しで売られます。
その結果、私のようにタラバガニにカニみそが無いと思う人がいる訳です。
私は以前生タラバガニの姿を購入し、味噌を食べたけどやっぱりまずかったです(笑)
もし何も事情を知らない人がタラバガニや花咲ガニの蟹味噌を食べたら、嫌いになるかもしれませんね・・・。